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掛けた電話は、掛けた方から切る-4

そうした所、わずか数日後、「喜んで伺います。」とのご返事があり、私はパソコンの前で飛び上がりました。この感動は、まさにエクスタシーそのものです、他に形容できません。

北見管内増協さんからは石塚専務さん、増川常務さん、加えて設計士さん2名を伴って枡川孵化場にオホーツクでも忙しい3月にお出でをいただき2日間にわたってご指導を頂くことが出来ました。

お陰様で、平成28年度に夢でありました新枡川孵化場の完成に繋げて頂きました。

この新枡川孵化場は現場の地形を有効に生かし、しかも一貫性を持たせた設計を行って頂きましたので、私達もこれまでとは違い作業がし易い上にレベルの高い稚魚育成に繋がりお陰で「出勤するのが楽しい。」と話すようになっています。

最後に、私達の最終目標は持続です。

現在は、これまで体験した事が無い大きな変革期に入っていると考えています。人口の大減少は避ける事が出来ませんし、加えて海の環境も大きく変化しています。

2050年には日本沿岸に魚がいなくなると云ったデータが日経に載っていましたが、そう云った厳しい中でも作り育てる役割の私達は生き残って行かなければなりません。

私達は、貴重な出会いの中で道県の枠を超えて巨大なオホーツク地方との交流が出来て来ました。この道県の枠を超える連携で誕生する日本一の『めじか』増殖と云うオリジナルに取り組んで行きたいと考えています。

オホーツク地方のある組合長さんが「これからは必ず付加価値の時代が来る。尾形君」と自信を含んだ貴重なお話を伺っています。

枡川ふ化場完成に至るまでには、多くの皆様との貴重な出会いがありました。そのお一人お一人の力強いご協力が私達の夢でありました新孵化場完成に繋がったと信じています。この事は、枡川ふ化場が続く限り決して忘れてはいけないことと考え、碑文に記して継承するものです。

追伸

私に「掛けた電話は、掛けた方から切るのがマナー」と話して、要件を話し終えるとスパッと切る先生がいました。

その先生は若くして亡くなっていますが、中国河北大学の名誉教授で佐藤繁美先生と云います。日本と中国の友好に生涯力を尽くした方と思っています。

今でも、私達のレベルに合わせ話し合った事が思い出されます。

梯子は登るだけではなく、降りて引き揚げる事も出来るのですね。先生が亡くなってから気が付いた事です。

ご冥福を祈ります。

-終

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